寝汗は健康な方でもかきますが、ひどい方だと、ぐっしょりと寝汗をかいてしまい、何度か着替えなければならない方もいます。
こうなると、睡眠もとれず体力も消耗するため、その方にとってはとてもつらい症状となります。
西洋医学では、特に病気がなければ寝汗と日中の汗をあまり区別して考えることはありませんが、漢方では、寝汗も体の状態を知るためのひとつの指標としてみていきます。
気温が高い・衣服をたくさん着ている・お風呂上りなどで汗をかくのは正常な生理現象ですが、これらの要因とは関係なく、必要以上に「眠っている間に汗をかいて、目が覚めると汗が止まる場合」は、体のバランスの乱れがあると考えられます。また、この寝汗を漢方では盗汗(とうかん)と言います。
寝汗をかく原因
ここでは、代表的なものをご紹介します。
【陰虚(いんきょ)】
体を潤して熱を冷ます陰(いん)が不足しているタイプ
寝汗の原因の中ではよく見られるタイプです。また痩せた方、お年寄りに多く見られます。
このタイプは、体液が不足している状態とイメージすると分かりやすいかもしれません。
陰が不足していると、体内に熱がこもりやすくなります。
すると、体は汗を出して体温を下げようとするため、過度の寝汗となってしまうのです。
また、汗を多くかくとさらに陰が不足し、悪循環に陥りやすくなります。したがって早めのケアが大切です。
陰が不足する原因
- ・虚弱体質
・慢性病
・過度な発汗(真夏など)
・水分不足
・辛いもの、刺激物(たばこ、アルコールなど)の摂りすぎ
・夜に寝ていない(夜更かし)
・ストレス
・過度な嘔吐、下痢、出血
など
伴いやすい症状
・手足がほてる
・のぼせやすい
・ほほが赤くなる
・ 午後、あるいは夕方からほてりやすい
・ 午後、あるいは夕方から微熱がでやすい
・ 口が渇く
・ 肌が乾燥する
・ 空咳がでやすい
・ 目が乾く(ドライアイ)
・ そわそわする、落ちつかない
・ イライラしやすい
・ お小水が濃い
・ 眠れない
・ 舌が赤い
・ 月経不順 など
漢方による寝汗の対処法
陰を補うものや、熱を冷ますもので対応いたします。(補陰、清熱)
また、どうしても夜更かししなければいけないときや、夏の汗をかく時期などには、予防として漢方を使っていくこともお勧めです。
寝汗の予防
・特に夜は早く寝る。(できれば10時までには床につく。)
・・・陰は夜、寝ている間に補われます。
・辛いものや刺激物(たばこ、アルコールなど)は控える。
・三食、バランスよく摂る。
・汗をかいたらきちんと水分補給をする。
・リラックスする時間をもつ。
・・・イライラや緊張が続くと熱が発生しやすくなり陰を使う原因にもなります。
・風邪を引かないように気をつける。
・・・汗をかきやすい時は、邪気(体に悪影響を与える因子)が入り込みやすく、悪化したり状態が複雑になりやすいので気をつけましょう。
・疲れを溜めない。
・・・寝汗をかく方に多く共通するのは、疲れるとさらにかきやすくなるという点です。状態が複雑になったり慢性化するのを防ぐためにも、出来るだけ疲れを持ち越さないようにしましょう。
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