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東洋医学的解説

坐骨神経痛を中医学的に解説すると、骨を支えている“腎”のパワーと筋肉を支えている“肝”のパワーの不足から症状が出てくると言われています。“腎”は下半身を支え、“肝”は筋肉を支えているので、坐骨神経痛が出る部分は“肝”“腎”に大きく関わっているのです。
それでは痛みについて細かく分析して解説していきましょう。

中医学的には、痛みの種類は大きく分けて2つあります。

  • 何かが停滞、または何か余分な邪気が体についていることによって起こる痛み  ⇒ “実”の傷み

激痛や電撃的な痛みで、ズキンズキンするような激しい痛み。
触ると違和感がある。

原因1.血液の流れが悪い
坐骨神経痛の特徴としてお尻から太もも裏にかけての痺れがありますが、これは血行の悪さから来るものです。血行が悪くなり、神経や筋肉に十分な栄養がいかなくなることによって痛みが起こります。
<症状>
・経血の中に塊が多い
・クマやしみ、くすみがある。顔色、唇が黒い
<漢方>
血行をよくする漢方薬で対応していきます。

原因2.余分な水分が停滞している
水分の代謝が悪くなり、余分な水分である“湿”が停滞することにより気血の流れが悪くなり、痛みを感じます。
<症状>
・雨の日、湿度が高くなると痛みが悪化する(梅雨が嫌い)
・むくみやすい、下半身が太い
・おりものが多い
・胃がポチャポチャする
・頻尿または尿が遠い
・痰が出る
などの症状が見られる方はこのタイプです。
<漢方>
水分の代謝は“脾”“肺”“腎”の3つの臓器によって行われています。
水はけをよくする漢方薬で対応します。

原因3.冷え
体が冷えることによって気血の流れが滞り、痛みを感じやすくなります。 元々冷えやすい方は外界の“寒邪”を体内に取り入れやすく、クーラーの風邪や冬場になると調子が悪くなりやすいです。
<症状>
・雨、冬、冷え、クーラーによって痛みが悪化。あたためると軽減する
・元々寒がり
・冷たいものを食べたり飲んだりすると下痢をする
などの症状が見られる方はこのタイプです
<漢方>
身体をあたためる漢方薬で対応していきます。

  • 何かが不足していることによって起こる痛み  ⇒“虚”の痛み

しくしく痛い。ピリピリ痛い。重くどーんとした痛み。など比較的穏やかな痛み。触ると気持ちよく感じる。

原因1.気血不足
体の機能を正常に保つために必要な気血が不足すると起こります。
<症状>
・疲れると痛みが悪化する
・生理前後で症状が変化する
・めまい、たちくらみがある
・爪がかけやすいガタガタになる
などの症状が見られる方はこのタイプです。
<漢方>
気血を補う漢方薬で対応していきます。

原因2.腎のエネルギー不足
足腰を主っている“腎”のエネルギーが不足することにより下半身に痛みを感じます。
<症状>
・腰痛がある
・足腰がだるい
・こむらがえりを起こすことがある
・体力がない
・髪の毛が抜けやすい、パサツキやすい、白髪が多い
・頻尿または尿が遠い
・夜トイレに行きたくて目が覚める
などの症状が見られる方はこのタイプです。
<漢方>
腎を補う漢方薬で対応していきます。

原因3.肝のエネルギー不足
筋肉を支えている“肝”のエネルギーが不足することにより筋肉に痛みを感じます。 
<症状>
・肩こり、背中のこり、首のこりがある
・目の周りがピクピクする
・目がかわきやすい、目がかすむ、目がしょぼしょぼする
・イライラしやすい
・頭痛が起こりやすい
などの症状が見られる方はこのタイプです。
<漢方>
肝を整える漢方薬で対応していきます。

原因4.神経を守ってくれている細胞が減ってしまうことによる痛み
末梢神経はグリア細胞の一種であるシュワン細胞によって包み込まれており、神経に栄養を与えたり神経を支えたりしています。この細胞は結合組織でもあり、神経の場所の固定もしています。
この細胞が減り、むき出しになることによって痛みを感じやすくなります。
結合組織はコラーゲンなどから生成されるため、その元となるものを補っていきます。

また、
・動くと悪化する
・冷えると悪化する
・クーラーの冷えがよくない
・夏の方が楽
・あたためると楽

などの悪化条件や、軽減条件があります。
痛みの中医学的原因を判断するのに、どんなときにひどくなるのか、というのはとても大切な情報です。
普段から意識してみてください。

西洋医学的解説

坐骨神経痛とは、坐骨神経が何らかの原因により圧迫を受けたり、刺激を受けることによっておきます。 お尻から太ももの後ろ、太ももの外側面、足の先にかけての痛みが特徴です。
痛みの種類は激しい痛みや、重い感じ、圧迫感などそれぞれです。

坐骨神経は末梢神経のひとつであり、腰から骨盤、太ももの後ろを通り足のさきまで伸びており、体の中で最大の直径と長さをもつ神経です。一番体表に近い部分を走っているため、外からの圧迫によって症状が出やすくなります。

また、お尻と足の筋肉の運動や足の外側と足の知覚を支配しているため、坐骨神経痛と一緒に足のしびれ、知覚麻痺、筋力低下、歩行障害などが現れることもあります。
坐骨神経痛の原因となる疾患は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、脊椎すべり症などがあります。

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